俐楽帖

或るファンの雑感

TVガイド 感想

雑誌:TVガイド 関東版 2017/9/2~8

見出し:(p19の目次より)

FOCUS REPORT NEXT

新シーズン開幕直前!羽生結弦トロント現地取材

ページ:p119

 

「TVガイド」という週刊誌に羽生結弦が載ったということで、内容を確認しに書店へ向かった。

 「今週のイチメンFOCUS」というコーナーに掲載されていた。目次欄の「FOCUS REPORT NEXT」は何だったのか疑問は残るが、TVガイドマニアではないので深入りせずに置いておく。

「Special Interview」とのことだが、フィギュアスケートファン向きにではなく、TVガイドを手に取った「一般人」に向けてだからか、内容は公開練習以後幾多の雑誌を読んできた人なら目新しくはない。

 それでも敢えて購入したのは、写真が新出だからと、見も蓋もないが他の購入予定物と合算して1080円以上とすることで付与ポイントを得るためだった。

 

因みに今回この記事の左下に載っていたため知ったが、このTVガイドの「特別編集」として「KISS &CRY 氷上の美しき勇者たち」シリーズは出ていたのか。


f:id:Rirakujyou-Yoake:20170831144400j:image

 

というわけで中身について述べる。

白いTシャツ姿で笑顔で写っているのは非常に良い。良いのだが、何気にここ限定の写真を使うのは、ファンの足元を見たな…!って感じである。確認したが、31日発売のキスクラにすら同じ写真はなかった。

 目次見出しの「羽生結弦トロント現地取材」といい、ページ中央に名前と共に配置された「カナダ・トロントで現地取材!」といい、やたらトロントという文字が出てくるが、取材した人はそんなにトロント行きたかったん?最近、取材せずに以下略という事案が多いから、取材したら取材したことを強調したいん?という私のしょうもない突っ込みはさておき、内容を読み進める。

公開練習報道がなされた直後から今まで、羽生は両プログラムをリバイバルすることが他の選手達以上に大々的に報じられているが、恐らく、「異例の」リバイバル(過去の例を調べると五輪シーズンにリバイバル起用する選手は、寧ろトップ選手にほど多い。)と煽って羽生のコメントを並べるという構成が報道する側からしたら楽だからかな、と最近は推察している。

別に煽らずとも、冬季五輪連覇に日本人で唯一王手をかけているのは羽生のみ、更にフィギュアスケート界でも個人での五輪連覇に挑めるのは羽生のみとなった今、耳目を集めまくるのは必然なのだが。

そんな声高に指摘するほどではないが地味に気になるのは、【引用開始】オリンピックメダリストになった後も常に前進し続けてきた羽生の、進化を見せるプログラムでもあるのだ。【引用終了】

羽生がオリンピック「金」メダリストなのは世間の常識かもしれないが、この一文字を省くと心象を悪くする人は結構いそう、態々危ない橋を渡ることないのにと思った。

文章構成も、一昨季プログラムの再演となるがジャンプに関しては当時より難度を上げる、の直後にこれは羽生の進化を見せるプログラムでもある、というのは若干「不適切」であると言いたい。彼がジャンプ以外のあらゆる技術「も」高めてきたことはこれまでの映像を見ていればわかるが、この書き方ではジャンプにのみ傾注していると解釈されかねないためだ。

添削するとしたら、ジャンプの難度上げに言及した直後に「自分の強み」の記述を持ってきて、その後に「進化を見せるプログラム」であると添え、後は五輪に関してのコメントと関連する記述で締めるとよかったのではないかと考える。

 

キスクラ(雑誌)では、文章構成や表現におかしな点が少ないことを願う。